「FRM故障」タグアーカイブ

E90 FRM故障→FRM交換後の現車適合化処理

こんにちは。
埼玉県三芳町・所沢・ふじみ野・川越のBMWのE系に力を入れているMercuryです。

FRMが故障したので、DIYで新しいFRMに交換。DIYでコーディング(スマホでコーディングできるやつ)で色々したけど、ハイビーム・パッシングが機能しない・フォグランプはオートにすると勝手に点灯等の不具合がちょこちょこ出ていて、ディーラーで原因を確認してもらったけど原因不明。対応して欲しい。というご依頼です。

さすがにパッシングやらハイビームにならないと車検には通りませんからね…。

BMW E90 FRM故障→FRM交換後の現車適合化処理

今回の作業コード:FRM_RECODE

では早速現状確認からスタート。

情報無しのポン付けではこうなりますよね。

サクサクっと作業して…

はいOK~~。

もちろん、ハイビームやらパッシングやら、勝手にフォグに点灯しちゃう問題もオールクリア。

最後に問題ないことをオーナーさんと一緒に再確認して作業完了です。

ご依頼、ありがとうございました。

この作業メニューの作業コード・注意事項等はこちらをクリック。
(ご依頼時は必ずこちら↑の注意事項等をお読みください。)

なお、こちらの作業は必ず現車が必要となります。ご来店いただけない場合には施工できません。

※ブログと同じ内容の故障事例でも、作業内容や工数・モデル・オーナー様の子育て状況(愛車のメンテ具合)等の違いにより、必ずしも同じ手法・同じ価格での修理とはなりません。なお、当店の修理方法はかなり特殊な方法を取っている作業がちょくちょくありますので、真似する際はご注意ください。さらに泥沼にはまる可能性があります。

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※同じ型式の車両であっても、前期・後期の違い等によりできない内容のものもありますので、実際に車両にプログラムされているデータを見てからの判断となります。

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特殊なシステムが必要なコーディングやコンピューター診断/エアバックエラー消去は、販売店様・整備工場様方からのご依頼もお受けします。お気軽にどうぞ。
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FRM/FRM2/FRM3 (フットウェルモジュール)の故障について【後編】

こんにちは。
埼玉県三芳町・所沢・ふじみ野・川越のBMWのE系に力を入れているMercuryです。

今回は巷で話題のE9x系・E8x系・E7x系・R56系のFRM(フットウェルモジュール)の故障について。の後編です。

後編は事実と当方の推測が入り混じる為、鵜呑みにせずこの推測が正解に近いのかどうなのか、ご自身の頭でしっかり判断してください。そして、このブログの内容はあくまで事実と起こっている事象から当方が推測した内容で記載していますので、間違っていた場合、間違った情報が広まるのを防ぐためトライバックとか転記とかURLでリンクとかは一切しないでください。

前編からの続きですので、前編を読んでない方は先に前編を読んでください。前編同様にパターン1のFRMのハード的な故障についての話ではないので、その点もご注意ください。

では早速スタート。

FRM故障の発生パターンは大きく3つ

①診断機によるコンピューター診断、及びそれに付随する作業
②プログラミング(コーディング含む)
③FRMのバッテリーラインの遮断(※)
※バッテリー交換・バッテリー上がり・エアバッグや電装系作業時にバッテリーターミナルを外す・FRMの電源ヒューズが抜かれる/切れるなど。

この3つの状態に共通するFRMの動作があります。

それは…

再起動(Reboot)

上記の作業には全て、FRMのリブートが発生します。リブート指令後にFRMが死ぬって。。。

それはつまり・・・
リブート指令が入り、深刻なソフト的な損傷によりリブートできずにFRMがブリック。(イメージ的にWindowsの起動ファイルが壊れてWindowsが起動できない状態)

これでネットによくある通信不能となった死んだFRMの出来上がり。

という流れかと。

ブリック(巷で言うところの文鎮化)すると

フェールセーフの観点から、夜間に壊れても自走でどうにか最寄りのディーラーまで行けるように、ヘッドライトON的なリンプモード(ハード制御)で動作し、“ライト装置異常”の赤い警告がでたりします。その為、ソフトで制御している部分(ウィンドウの開閉・ウィンカー・ハザード等)が動かなくなります。

ネット情報に出てくる電圧変動が原因でなんちゃら、とか、バッテリー交換の際にバックアップ電源を使わなかったから。とかいう理由ではないです。対象車両がバッテリー交換でFRMがブリックしたのであれば、例えば過去に戻ってやり直せたとして、バックアップ電源使ってバッテリー交換(バックアップ電源使っていれば車両的には電源遮断はされないのでリブートしない)してそこは逃れたとしても、交換後の作業であるバッテリー交換情報の登録作業をする際に診断機繋いだらブリックします(笑)

で、予想される原因は…

BMW社が指摘している互換性に問題がある状態の車両をある程度期間使用したことにより、FRMのMCUローカルメモリ領域にあるブートセクタにエラーや損傷の発生を引き起こす。ブートセクタが破損したことにより再起動不能となり、再起動動作が起こるちょっとした作業(↑の代表的な3つ作業)をしただけでMCUが起動できずFRMが通信不能となり壊れる。

というのが推定される原因。

当店では実際の作業でブリックしが事はなく、ネットにある故障事例のみですので原因は推測の域を出ないのですが、過去の事象やリカバリー方法、BMW社から提示されている原因などから推測すると、こんな感じが個人的に一番しっくりきますし、発生した故障の状態、色々な人が○○したら壊れた。という情報や、修理方法などの事象に合致するかな。

そして作業前の状態においては、すでにブートセクタに異常が起こりつつあるのか?それとも、すでに起こっているのか?はわからない。というかなりの爆弾仕様。

早い話、ババ抜きで誰がババを抜くか!!という状態です。
だから、確率どうこうではなく、FRM搭載車は壊れやすい。という事実を元に作業しない。と断っちゃう業者さんも出てきたのでしょうね。ババ引いて壊れたらクレーム言われて保証しろとかごねられるし、数千円の作業して、数万円の修理費。ってバカらしいですからね。それだったら、初めから作業受けません。となるか、免責事項として納得いただいてからの作業となるのが普通ですよね。

じゃあ、どうやってブリックしたFRMを復活させるか・・・。

FRMも早い話、1つの小さなパソコンです。
BIOSが完全にぶっ壊れたパソコンを修理するのと同じように修理してあげればOK。

ツール(違う事に使ってたw)もありますし、やり方は知っていますが、実際にブリックしたFRM3には出くわしたことないので、そのうち誰か実験台になってくださいww

実験台を提供していただき実験できました。
■通信不能となったFRM3の現物修理■

ただし、FRM/FRM2にはFRM3のような親切設計ではないのでFRM3のように自分のデータを吸い出して…という自己復旧はできず、正常に動作する適合するドナーからデータを提供していただく必要があります。頑張ればFRM3のように現物復旧できますが、基本的にはモジュール交換しか手法はないと思ってもらっておいた方が良いです。うちも全てのFRM1/2のドナーファイル(DMP)を持っている訳ではないので…。

じゃあ、なんで通常運行時、例えば一晩おいて朝エンジンかけてもFRM故障が起きないのか。

それは…

おっと、また長くなってしまったので、該当車両をお持ちの方で気になる方はご依頼された作業の際にでも質問してください。

お答えします^^

それ以外では面倒くさいので一切対応しませんので、この件についての問い合わせはしないでください。無視します。

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E91 中古FRM(フットウェルモジュール)で交換修理+助手席着座センサーエラーの解除

こんにちは。
埼玉県三芳町・所沢・ふじみ野・川越のBMWのE系に力を入れているMercuryです。

『ウィンカーが球切れしてる訳でも無いのにハイフラを起こしてる状態でしたので最寄りのBMW正規ディーラーで診断したところ、フットウェルモジュール不良と診断されました。
ディーラーの修理見積もりより少しでも安く治せたら。。。また同時にエアバックマークが出てるので一緒にみてもらえたらと思ってます』

という事で、ご依頼いただきました。

BMW E91 中古FRM(フットウェルモジュール)で交換修理+助手席着座センサーエラーの解除


今回の作業コード:ERR_CHK / FRM_RECODE / SEAT_ERR_4

少しでも安く修理したい。と思うのは当然のことだと思いますので、当店ではオーナーさんでもできる事はやってもらっています。

例えば少しでも安く適合するFRMを探して購入→持ち込んでもらう。物理的な交換工賃が発生しないように、すぐに交換できるように内装はバラシてきてもらう等。

という事で、今回も適合する壊れていないFRMを見つけてもらって持ち込んでもらいました。

送料無料で2,200円(税込)で買えたとのこと。
探せば安いのありますね。このあたりはオーナーさんの検索能力に依存しますね~。検索ワードを駆使して探すの上手い人は安いの見つけられます^^

エアバッグ警告灯も点灯している。とのことですので、まずはコンピューター診断から。

エアバッグの方は“着座センサーシートマットの不具合”ですね。
そして、FRMにはウィンカー系の大量のエラーが・・・。だから、球切れしていなくてもハイフラになっているんですね。

まずはFRMの方から。
無駄な作業をするとその分リスクは高くなりますので、問題が起こらない必要最低限の作業(低リスクな載せ替え方法)でサクサクっと現車適合化処理を行ってこっちはOK。

その後、着座センサーシートマットの不具合の対応。

エアバッグ警告灯もばっちり。

仕上げにコンピューター診断に通して、エラーの消去を行い再度診断。

フォグは電球からLEDに交換している。とのことで、エラーは残っていますが、原因が分かっているので特に問題なしです。このエラーは別途LED化対応をご依頼いただければ無くなりますが、今回はそのままです。

引き渡し前にもう一度、オーナーさんと一緒にFRMが制御している部分が正常に動作することを確認。またエアバッグの方も警告等が消える事を確認。再度コンピューター診断に通して、車両が検出しているエラー内容を一緒に確認してもらって作業完了です。

フットウェルモジュールをかなり安くGETしていただいた事も大きく、BMW正規ディーラーでフットウェルモジュールを修理する金額の約半額で、エアバッグとフットウェルモジュールの両方が部品代含め修理できた感じですね。ディーラーで修理するよりリーズナブルに直せて良かったです。

ご依頼ありがとうございました。

この作業メニューの作業コード・注意事項等はこちらをクリック。
(ご依頼時は必ずこちら↑の注意事項等をお読みください。)

なお、こちらの作業は必ず現車が必要となります。ご来店いただけない場合には施工できません。

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